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信仰の山
剣岳に登ってきました。天気もよく剣目当ての登山者で賑わってました。
剣岳は一般登山道を登る山では一番険しいと言われています。
山頂手前の名物、登りの「カニの縦ばい」下りの「カニの横ばい」。
補助の鎖はありますが、高度感のある7mぐらいの岩を登る必要があります。
映画「剣岳-点の記」で有名なったあの場所です。
初心者の人ではちょっと厳しいかも知れません。
私も初めて来た時は剣沢から頂上を見上げて、あれを登るのか!と
ちょっと不安になったものです。
映画でも触れられていますが、明治以前の登山とは信仰登山が主。
山自体がご神体であり、登ることで身を清めたり、
苦しい修行の場であったのです。あえて苦しい状況をつくることにより
余計な思考を止め「無」になることを目指したとも言われています。
ヨガなども上級者になると厳しいポーズを長時間キープする苦しさで
「無」になって「瞑想」の世界に入り込めると聞きました。
スピリチュアルなそういう世界に興味が湧きますね!
拠点となる室堂から麓の剣沢までは大よそ3時間ぐらいで歩けます。
剣岳を見上げながら、ゆったりした時間を過ごせる好きな場所です。
またこの日も流れる雲をずっと見ていました。
日が暮れるとテントの中で本を読んで、お腹が減ったらご飯を食べ、
眠くなったら寝る。欲求にシンプルで贅沢な時間が過ごせました。